2025年 11月 3日
WWA Contest に応募いただいた皆さん、そして投票いただいた皆さん、大変お待たせしました。結果発表になります。
詳細は下記のコンテストページからご覧ください! また、今回より各コンテストに対するコメントもコンテストページに記載しております。
今年はゲーム部門に19作品、素材部門に8作品が集まりました。 ゲーム部門は昨年(2024年)の17作品を上回り、2005年の第3回コンテスト(25作品)に次ぐ、歴代2番目の作品数となりました。 素材部門は2023年(10作品)より2作品少ないものの、応募した作者数としては過去最多を記録し、 多種多様な作風の素材が競い合う結果となりました。
応募者数は、ゲーム部門・素材部門を合わせておおよそ16~19名ほど。 応募者や投票者からのトラブルはなく、最後まで円滑にコンテストを終えることができました。
ゲーム部門では、これまでのジャンルや操作方法から大きく離れた挑戦的なWWAが多く見られました。 4つの画面を同時に操作する革新的パズル「フォースガイアチェインダンジョン」、 カードデッキを構築して対戦する「Episode D.S.」、 ピクチャ機能を応用して今までのWWAにはなかった演出を実現した「💩恐怖のシルクハッ島💩」、 そしてWWAでは前例のなかったシューティングゲームを実装した「zero」は特に大きな話題を呼びました。
ほかにも、大阪・関西万博をイメージした「大阪ダンジョンパーク」、 演出や仕掛けの完成度が高いホラーゲーム「Burn the presents」、 人気脱出ゲームをモチーフにした「8日目の朝」など、 技術的な革新と世界観の多様さが際立った年でもありました。
一方で、「四神獣半殺し」「ランダムレベルアップダンジョン」などのような、 伝統的なダンジョン要素を備えた作品も依然として多く、 WWAの原点的な楽しみ方が根強く支持されていることも印象的でした。 ダンジョン要素においてはランダムダンジョンが多く、 「ランダムレベルアップダンジョン」や「Immortal Spiral」、「RAIL LAND DUNGEON」、「ほんわかランダム2」、「🌲」などが揃う結果となりました。
素材部門では、分量と完成度に優れた背景素材セットが特に目立ちました。 1/4スケールで街を再現できる「MINIATURE LAND MATERIAL」、 軍用機などをリアルに描いた「フランキ式致命的戦闘環境パック:地図から消えた島編」など、 どちらも実用性の高さで多くの注目を集めました。
また、「material改変素材2025」はWWA標準素材の雰囲気を維持しつつ、 そのバリエーション展開を試みた意欲的な作品であり、 実用性と懐かしさを両立した新たな方向性を示しました。
投票方法については、昨年(2024年)から大きな変更はありませんが、 今年から新たに各作品の中で特によかったゲーム要素を5つから選択できる方式を導入しました。 これにより、WWA Scriptなどの高度な技術を用いていない作品でも、 特定の魅力や工夫が正当に評価される場を設けることができました。 結果として、投票がより多角的になり、プレイヤーごとの評価の個性がより反映された年になったと思います。
運営面では、昨年に引き続き広報担当による円滑な広報活動を維持しました。 WWA FanSquareやSNS上での情報発信も活発に行われ、出展者・投票者の双方から多くの反響をいただきました。
今年のWWA Contest 2025は、技術・演出・世界観、それぞれが尖った作品で交わった多様性の年となりました。
WWA WingではWWA Scriptやピクチャ機能と言ったインパクトのあるアップデートはありませんでしたが、 それに代わるかのようなHTML連携などの新技術を駆使した挑戦的な作品から、 伝統的なダンジョン型、ホラー、ユーモアなど感情に訴える作品まで、 WWAという枠組みの中でこれほど幅広い表現が見られた年は、過去に数えるほどしかないでしょう。
素材部門においても、実用性を重視した素材と独自の美学を追求した素材が並び立ち、 制作者の創意がさらに広がりを見せました。
WWAを支える全ての制作者・プレイヤーの皆さまに、心より感謝申し上げます。 それではまた来年のコンテストでお会いしましょう。